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■アサギマダラの雄の腹端には不思議なヘアペンシルがある
/長野県大町市平中綱湖畔/パラレル法
[解説]
アサギマダラの雄の腹部の先にはヘアペンシルという不思議なものがある。
一見、古い筆の穂先がほぐれたような形をしている。
これはいったい何をするものなのだろうか。
アサギマダラの腹部は10の節からなり、
9、10節は外部生殖器になっていて、交尾器がある。
交尾器の左右背方に一対の毛の束があり、これがへアペンシルだ(下写真)。
ヘアペンシルは平素は腹部内にあって、薄い膜状の袋に入っている。
この袋が反転すると、ヘアペンシルが外に押し出される。
これを見る機会は非常に少なく、私もまだ2例しか見たことがない。
雄は、配偶行動をするときに、このヘアペンシルを出して、
自分の後翅の性標にこすりつけて匂いづけをする。
雌を惹きつけるのに役立てるのだ。何と不思議な仕組みだろう。
人間で言えば、男性がフェロモン効果を発する自家製の香水をつけて、
女性を惹きつけようと努力するようなものだ。
ヘアペンシルを最初に見たのは03年11月の喜界島であった。
写真は04年9月19日、長野県大町市平の中綱湖畔の「のっぺ山荘」で、
西川尚美・耀紀さん父子が捕獲されたアサギマダラのヘアペンシルを、
たまたま居合わせた私に見せてくださったので、撮影できたものだ。
上のペア写真は、背景の画像処理をして、立体視ができるようにしたもの。
撮影状態はよくないが、何とかパラレル法で立体視ができる。
ただしこの写真では毛の束が2つ(=一対)あることはわかりづらい。
【パラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
---SRSは地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
【撮影・解説:栗田昌裕 041005記】
画像の無断複製・無断使用を禁じます。

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